2022.05.14調査研究

清掃控室・倉庫の現状利用実態調査

研究代表者:杖先寿里(一般財団法人建築物管理訓練センター)

新型コロナウイルス感染症が社会的問題となっている。清掃従事者は高齢者が多く、健康被害を受けやすいことを考慮し、控室広さや住設備の確認を主な目的に(公社)全国ビルメンテナンス協会会員企業60社(600件)へアンケート調査(控室項目17項目,資機材倉庫7項目)を実施し、19都道府県にわたる305件の回答を得た。

1.控室 控室は96%があると回答し、自社だけで使える控室は85%であった。控室の広さは5.3±8.2㎡/人となり4㎡/人を確保できている事業所は40%を占めた。控室の総合評価は、快適・やや快適が54%を占め、良くない環境は約10%と推測する。控室の用途は休憩、飲食、更衣が多く、住設備はコンセント77.7%、机・イス76.7%、エアコン76.3%が多かった。用途に応じた住設備が設置されているといえる。

2.更衣室 男女別の更衣場所の有無を確認した。11%は更衣場所が無く、トイレ、資機材倉庫等を使用していた。更衣場所があっても40%は男女兼用であった。清掃従事者は女性が多く、改善の余地があるといえる。

3.控室の換気設備 換気方法として換気扇57.8%、外気取入ダクト14.8%があり、ドアや窓を開放する自然換気を併用していることを確認した。1人あたりの必要換気量30㎥/hと控室の気積、在室密度が最大になる時の人数を用いて換気回数を算出し、5.0±5.2回という値を得た。休憩や飲食等一時的に利用が集中する時間帯の配慮が必要である。今回はエアコンの外気取入について確認しなかったが、換気量の回答は全くなかった。必要換気量の確保が課題といえる。

4.資機材倉庫 資機材倉庫は88%があると回答し、30%以上の事業所はSK、控室内にも資機材を保管していることを確認した。資機材倉庫の広さは22.9±32.1㎡となり、30%が狭いと回答し、30%が不便・やや不便と回答した。資機材倉庫の広さ、設備が不十分といえる。

今後更なる調査を行い、控室、資機材倉庫の基本指導等の提案を実施していく。

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